2009年07月18日

ペーパークラフトで神戸市電を作る

読書カテゴリーで、さり気なく神戸市電をペーパークラフトで作る予定なんですよー
と仄めかしていたのを覚えている方は……居ないかと思います。

もう一度説明しますと、神戸市電は、むかし神戸市内を走っていた路面電車です。

今回作るのは、その中でも幼いとき住んでいた町を走っていた車種です。
正確には500形のK車といいますが、自分の記憶に残る晩年の状態を再現しようとするためには、
ワンマン改造後のZパンタグラフ装備車となるようです。
つまり、この車種は、時代を経て車体が改修されているらしいんです。
いろいろ突き詰めて、車体番号も573か577にする事にしました。

おそらく部分改造で、廃線後に広島へ譲渡された車両も作れるんじゃないでしょうか。
鉄道に詳しいわけでも無いために、資料を読み解いたり、写真を分析したりと根気がかなり必用でした。
それでも、まだ判らないところも少し残ってますし、妥協したところもあります。

判らないといえば、最後まで判らなかったのが、車両中央の出口ドアの横に書かれている文章です。
向かって右には「出口」と大きく書かれてます。しかし、左は上の行が「ワンマン出口」となってるらしいのは読めたんですが、
下の行がまったく読めませんでした。どなたか知っている方は教えてください。

これまで3冊の書籍を参考にしましたが、試作モデルを完成させるにあたり、新たに2冊の本を入手しました。

「神戸市電が走った街 今昔」/ JTBキャンブックス / 著者 金治 勉・福田静二
この本はどちらかと言えば、当時の様子を風景とともに純粋に楽しみたい方には最高の一冊と思います。
各路線ごとに当時の写真と、現在の町の風景がほぼ同じアングルで収められています。
カラー写真が思ったより多いので、模型やストラクチャーの色の参考にもなるかと思います。

「神戸の市電と街並み」/ トンボ出版 / 神戸鉄道大好き会 編著
こちらは、今年(2009)出たばかりで最も最新の本です。
こちらも路線ごとに当時の写真が纏められていますが、巻頭にはイラストや、HOで作られた模型の写真があったりと他の本と一線を画しています。
第2部は、車両編となっていて、わかりやすくデータが纏められています。
特に、「神戸市電・阪神国道線」には掲載の無かった大阪市電からの譲受車(100形、200形)の車体寸法が書かれているのは個人的には嬉しかったです。

ずいぶんと前置きが長くなってしまいましたが、試作車両を見てください。

pc_500k_km1.jpg

これまでの記事と違って、急に難易度の高そうなモデルですが……
当初は簡単な四角形に組むだけのモデルにするつもりだったんですけどね。
気が付いたらこうなっちゃってました。思い入れって怖いですね。

試作なので、着色はしてません。
細かく修正するところはまだありますが……特にパンタグラフは全体にもう少し幅があってもよかったかなと思ってます。
屋根上の配管やバンパーのグレーは薄すぎて見えにくいですね。本番ではパイプ部分だけ残して余白を切り抜きたいですが、強度としてどうか心配です。

pc_500k_km2.jpg

大きさは約1/80です。
これは展開図の縮小サンプルですが、無理やりA4用紙一枚に収まるように部品を配置しているので展開図は窮屈に見えますね。

pc_ksi_500oc1s.jpg

これも一応、これまでと同じ箱組み式展開図の方法で作っています。つまり基本的な図形の組み合わせなんですね。
ポリゴンとかCAD無しで、発想的にはアナログ的な手法でも、これくらいは出来るんだなと自分でやってみて思いました。

一般公開できるようになるのはまだまだ先でしょうか。色の再現という課題もあるし、先述の不明な書き文字が判明してません。

まあここまで出来たので、後はゆっくりやるつもりです。

ところで、いつかデータの公開をするとして、これって何処に許可をもらえば良いんでしょう?


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posted by Hol_nice at 20:17| Comment(0) | TrackBack(0) | ペーパークラフト | 更新情報をチェックする
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