2009年10月13日

文化の中のタブーを直視すると見えてくるもの

本来はものすごく身近にある存在なのに
なんとなく普段から意識的にか無意識にか距離を置いて深く考えないようにしている物とか事柄というのがあると思います。

今回はそういう物を扱った2冊の本を紹介します。
ひとつめは
世界おもしろ比較文化紀行I「トイレはどこですか?」/ 心交社 / 著者 小屋一平

タイトルから内容がある程度窺えると思いますがトイレの本です。
それも世界中のトイレを形状・使い方・個室の隠蔽率などなど使用者の目線で比較してくれています。
面白く書かれていますがとてもありがたい本です。
なぜなら例えば知らない土地で急にもよおして駆け込んでみたら
見たこともなく使い方もワカラナイようなトイレだったらあなたどうしますかって事ですよ(笑)
予備知識としても非常に役立ちます。
タイトルにもなっている「トイレはどこですか?」を各国語で掲載してくれているのもありがたい事です。

ところでこの本に出てくるトルコ式トイレ、行ったことも無ければ見たことも無いはずなのに、夢の中に出てきた事があります。
不思議だ。前世の記憶なんだとしたら唯一の記憶がトイレだなんてひどすぎorz

著者のホームページもすごく面白いです。
リンクの許可を得ていないので興味を持たれた方は「ウタリクリエイツ筑波研究所」で検索を。


もうひとつは
「The 霊柩車」日本人の創造力が生んだ傑作 / 祥伝社 / 著者 井上章一・町田忍

霊柩車という名前を聞くとどのように感じますか?
不吉なもの? あまり見たくない?
人がいつか必ずお世話になる乗り物でありながらも道路ですれ違ったらついつい目をそむけ
親指を隠したりとかしてしまう方が多いと思います。

でもよくよく見れば凄く豪華絢爛で美しく作られていて、
あれほど日本的文化を象徴するかのような姿をした乗り物も他に無いような気がします。
その霊柩車から目をそらすこと無く豊富な写真とともに隅々にいたるまで我々に教えてくれます。
この一冊で車種・メーカー・誕生からの歴史が見えてきます。


どちらの本も残念な事にamazonでは2009年10月現在やや高額な中古しかないようです。

 
posted by Hol_nice at 17:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | 更新情報をチェックする
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